一話からあるからみてね!
満月の夜だった。魔界の人々はみんな夜行性。なんでも、魔力が高まるらしい。特に、満月の日。いつも魔力がない人間でも、特別な力を発揮する。だから、入学式も今日行われるのだ。私は制服をピシッと整える。まだ洗濯をしたことがないから、良いような変なような匂いもする。長い黒髪をポニーテールにし、宿泊棟を後にした。ああ、あの夢はなんだったのだろう。悪夢が頭に蘇る。『暗い中で変な物体が見えて、その物体が叫んでいた…』思い出すだけで頭が痛くなる。ただの夢のはずなのに、すごく怖く感じる。夢をみたことがなかったけれど、本当にこのようなものなのだろうか。ちょっと疑問に思いながら廊下を歩く。入学式なんだし、こんなこと忘